Redmine.tokyo 第15回勉強会に参加してきました

2018/11/10、東京都港区三田のテクマトリックス株式会社の会議室をお借りして行われた、Redmine.tokyo 第15回勉強会に参加してきましたので、備忘録を兼ねて概要をまとめてみました。

 

公式サイトは、こちら。

https://redmine.tokyo/projects/shinared/wiki/%E7%AC%AC15%E5%9B%9E%E5%8B%89%E5%BC%B7%E4%BC%9A

 

【講演1】Redmine4.0新機能ピックアップ

ファーエンドテクノロジー株式会社の代表であり、Redmineコミッターでもある@g_maedaさんによる新機能の紹介。

 

開発要望、改善点などのチケットをもっと気軽に挙げて欲しいとのこと。

日本人コミッターもいるので、日本語で書いて、その上にGoogle翻訳の英語を張り付けるだけでもOKとのこと。

 

また、twitterなどをキーワードredmineで常に監視しているので、@g_maedaさんにすぐに届くそう(笑)

  

【講演2】View Customize1.2.0の紹介

愛用者も多いPlug-Inの「View Customize1.2.0」の、開発者@onozatyさんによる新機能紹介。

Redmineの画面カスタマイズだけにとどまらず、もはやRedmine拡張基盤となっている。

Redmine4.0への対応もTrunkで動作確認済みで、JPLさんから正式版の発表があり次第、動作確認し、リリースする予定とのこと。

 https://www.slideshare.net/onozaty/view-customize120?qid=5d60a073-9fd0-48c6-9644-9c3c32897542&v=&b=&from_search=1

 

【講演3】redmine導入における効果的なヒント 組織の成長と難敵に対応する作戦と特技について

redmineエバンジェリストの会 @MadoWindaheadさんによる発表。

組織の成長とそれに合わせて遭遇する難敵を、マズローの欲求の5段階説、TOCの抵抗の6段階にマッピングして見極め。

難敵への対応について、「さくせん」「とくぎ」や「武器」「防具」などRPGライクな観点で対応方法を整理することを提案。

 

レベル1、レベル2の段階では、こつこつと習熟度を上げるところから!

レベル3、レベル4に進む段階では、専制型よりもサーバントリーダーシップ型のマネジメントが求められる。

 

いきなり成長は無理。順次慣れていくしかない。

 

レベル1は、「日報」

レベル2は、「課題管理」

  

武器:ソフトウェア工学

防具:心理学のアプローチ

 

「さくせん」と「とくぎ」、「メソッド」と「マインド」は、セットで考えることが重要!

 https://www.slideshare.net/HirofumiKadoya/redmine-121603520

 

<<感想>>

自分のところはRedmineなどのチケット管理システムは、まだ導入されておらず、まわりを見回すと、自分の作業を付箋に書いてPCに貼ったり、箇条書きにして終わるごとに二重線で消して管理している。

この状況だと、まずは、作業、案件の付箋を、チケットに置き換えるところから提案すれば良いのかなと思う。ただし、使うフィールド(項目)は、チケットタイトルのみで、OpenとCloseを更新するだけの運用で、ごくごく最小限のところからスタートする。

だんだん慣れてくるのをじっと待って、時期を見極めて「説明」に関連情報を書くようになったり、期限を入れるようになるのを、促していくということか?!

  

【講演4】Redmine使いが注目したJIRAの機能

魔法使いのおっさんこと、@forenoonMさんの講演。

Redmineの勉強会なのに、JIRAのことだけを説明する異色の講演!

Redmineと比較して、JIRAの方が充実している機能、JIRAで足りていないと思われる機能を紹介。

JIRAでは、ワークフローに関する機能が充実しており、そのフローをビジュアルに表示することもできる。状態遷移に応じて状態ごとにアクセス権を細かく設定することが可能。

 

【講演5】ある工場のRedmine2018 ― 私が愛用しているプラグイン

工場の人こと、@netazone さんの講演。

Plug-In開発者へのリスペクトと愛にあふれた講演!

 https://www.slideshare.net/netazone/redmine-of-oneplant2018201811-122639654

 

【LT1】プロジェクト管理ソフトの群雄割拠をどうやって勝ち抜くか?マル2

岩崎 成記さんによるLT.

リソース管理のPlug-Inを開発してみた事例。

Ruby on Railsの習得に400時間、開発に300時間!!!(どちらもプライベートの時間!)

開発に必要な情報・リソースの一覧がすごく参考になります!

  

【LT2】あなたは、ねぎ派?ぶどう派?『Javascriptで選択を便利に』

yamasaki24さんによるLT

2つの独立した大項目と中項目のセレクトボックスを、Javascriptを用いて、大項目の選択内容により、中項目で表示する選択肢をあらかじめ絞り込んで選択しやすくする事例。

 http://www.ankosoft.co.jp/redmine-tokyo-15ht/

  

【LT3】Redmine本家コピー+投票サイト作成(Python+Redmine利用事例)

@y503UnavailableさんによるLT

Rubyで開発されているRedmineを、Pythonで作成したPlug-Inで拡張する事例。

 

LT4】基本手順の順守

@saito0119さんによるLT

開発の基本手順である、

打ち合わせの議事/課題管理/スケジュール管理の3つについて、redmineを使った具体的対応策の事例。

ともすれば書かれない議事録だが、最低限次のことは記録に残す。

宿題/決定事項/新たな課題/経過

 https://www.slideshare.net/makotosaito165/20181110-lt-saito0119

  

【LT5】小さく始めるRedmine

@bikun_bikunさんによるLT

とにかく最低限の項目に絞った運用にしている、優先度も固定で変えない。

Redmineを導入して、始めからいろいろな項目をから使おうとしたが、結局廃墟となってしまった。)

 https://speakerdeck.com/bikunbikun/xiao-sakushi-meruredmine-di-15hui-redmine-dot-tokyomian-qiang-hui-ltzi-liao

  

【LT6】Redmine RestAPIの現在の困りごと

umesanさん(EAの中の人?!)のLT

カスタムフィールドの値は、管理者権限がないと取得できない問題。

一般ユーザ権限でも取得できるように改善チケットを書きます。

 

【LT7】Redmine Community on Discord(Video Message)

Max JohanssonさんのLT

LTはDiscordビデオによる参加。Q&Aは、早朝のヘルシンキからDiscordでライブ。

Redmineは海外ではあまり(ほとんど)使われていない。UIがモダンでないのも使われない要因のひとつと考えている。そこで、DiscordによるRedmine Communityを立ち上げた。現在メンバは100名程度。コミュニティ活動でRedmineをより良くしたい。

 

Discord参加URL→https://discord.gg/tHgdVSj

 

【LT8】今後のRedmineコミュニティの方向性について

@akipiiさんのLT

Redmineコミュニティには、Redmine利用者(マネージャ、リーダ…)とプラグイン開発者の2者がいる。この2者に着目して協調を図りながら進んでいくだろう。今回のRedmine.tokyo勉強会を見てもそのように感じる。

 https://www.slideshare.net/akipii.oga/redmine-redminet

  

【LT9】Redmine本、売ってみた。

Issue template Plug-In、Banner Plug-In開発者の@akiko-pusuさんのLT

技術書典5で、Redmine本を売ってみた体験記のLT。

手書きイラストによる@akiko-pusuさんらしいLT。

 https://www.slideshare.net/akiko_pusu/20181110-redminetokyo-15-lt-redmine

 

 

最後になりましたが、

スタッフの皆様、発表者の皆様、参加者の皆様、大変お疲れ様でした。

 

つたない文章にお付き合いくださり、ありがとうございました m(_ _)m